堀内 元・充兄弟をご存知ですか？
ユニーク・バレエ・シアターにて父：堀内 完氏指導のもと、幼少から活躍した双子のダンサーですが、兄の元（Gen）さんが1980年にローザンヌでスカラシップ賞を、1981年に弟の充（Jyu）さんがモスクワ国際バレエコンクールで銅賞を受賞したことで、活躍の場を世界に広げました。
くわしいプロフィールやその後の活動は、㈱ビデオさんのカバーストーリー Vol.25
「堀内 元 ・ 堀内 充 ２人の対談」を読まれることを強くお勧めします。批評家：林愛子さんの的確な質問と、言葉を惜しまないお二人の真摯な返答が読み応えのある記事となりました。
http://www.kk-video.co.jp/coverstory/vol/025/index.shtml
「半拍先のリズム」「アフター・ビート」などはダンサー必読のインタビューです。
このインタビューで、お二人のメッセージは言い尽くされた感がありますので、ダンス・スクエアは充さんの作品を中心としたレポートをお届けすることといたします。
＜堀内 元・堀内 充 Ballet Collection＞
♪堀内 元 振付 「Little Diamonds」／「Wake up」
♪堀内 充 振付 「Vogue」／「Paraphrase」
作品「Vogue」について
◆ ダンス・スクエア「Vogue」とは、有名なファッション雑誌のことですか？
堀内 充さん＿日本はもちろんですが、アメリカ版、フランス版韓国版などを見るにつけ、それぞれの国で今を生きる女性たちの感性が弾けていて眩しく感じ、そのイメージで作った作品です。バリシニコフがアメリカ版の表紙を飾ったことがあるんですよ。フランス版では違ってましたけど（笑）
◆ 男性が表紙ですか！女性に負けない色気がありましたか？
＿とっても！（笑）。舞台とは違う魅力でした。女性だけじゃない。ハツラツとする20代の若者を象徴するファッション誌なんだと改めて感じました。
まさに20代で、今回の舞台にも玉川大学、日本音楽高校、遠く大阪芸大からたくさんの教え子が参加してくれています。
現代はバレエだけではなくヒップホップ、ストリートダンスなどの多種なダンスがある中で、“バレエを選んでくれた彼女たち”が私は愛おしくてなりません。彼女たちへの讃歌と見てもらえれば嬉しいのですが....。
◆ 2曲目は歩くシーンから始まりましたね。舞台に横いっぱいに広がった14人それぞれがが自分のタイミングで、《パッセ（クッペ）→ポワント→4番のルルベ→体重移動で一歩前進》 と見えたんですが、我々が普段意識していない歩くという動作が分解されて再現されることで強い印象が残りました。
http://www.dance-square.jp/future.image/Ballet%20Collection.m4v
↑ 歩くシーンを特化したリハーサルの動画です。
＿朝霧の中から登場するようなイメージで作りました。ポワントすなわちつま先から下ろすことで、バレエを表現したかったんです。日常の歩く動作は踵から着地しますが、バレエの中心はつま先です。（と、シャンジュマン・グリッサードなどを実演してくださいました）
◆ あの美しいシーンを足立恒さん（照明家）がどのようにプランニングして下さるのか楽しみですね。
作品「Paraphrase」 について
◆ 充さんと行友裕子さんのお二人のデュオですね。失礼ながら拝見していて思い浮かんだのが“金太郎飴”でした。(爆) どこでシャッターを切っても、30年前からファインダーで見続けた充さんがそこにいるんです。特にソテとアッサンブレの美しさは見惚れてしまいました。基本の大切さを感じないでいられません。かつて元さんにも同じ事を感じた覚えがあります。林愛子さんの言葉をそのままお借りしますと『お二人は、作品や舞台に対していかに誠実であるかということのお手本です。』 林さんごめんなさい m(_ _)m
ところで、パートナーの女性がルルベするとちょっと身長差がありますね。（笑）ところが見続けているうちにお互いの信頼や充足感がスタジオじゅうに満ちてきて“心豊かに踊れるパートナーを選んだ”と納得しました。
＿家内なんです。
◆ エッ！奥さん。結婚されたんですか！驚いたなあ。（しばらく質問できず）このパートナーだったら10年後、２０年後でも仲良く踊ってるんだろうなと思っていたんですが、当たりましたね。
＿見ぬかれちゃいましたね。（笑）でも、二人だけで踊るのは初めてなんです。
◆ ごちそうさまでした。（笑）最後に一言いただけますか？
父がいたからこそ私も元もダンサーとして育ち、今があるのですが、双方が振付を手がけるようになった現在「一緒に（日本で）上演したい」「今しかない」と企画した公演です。バレエの美しさ・精神の高みを伝えたいです。
＜堀内 元・堀内 充 Ballet Collection＞
2013年5月31日（金） 19:00開演 （18:30開場）
めぐろパーシモンホール 大ホール （東横線「都立大学」歩７分）
S席：5,000円 A席：4,000円（全席指定）
チケット購入《e+ 》
http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002095851P0030001P0006
お問い合わせ 堀内 充バレエプロジェクト j-project@u01.gate01.com
Yes！ We are Dance Webzine.
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