2022年8月

 8月初日に世界的バレリーナでボリショイバレエ団の名花ニーナ・アナニアシヴィリ・ジョージア(旧グルジア)バレエ団芸術監督が大阪芸術大学舞踊コースに初来訪し、大阪芸術大学芸術劇場でバレエ学生である舞踊コース生70名に特別講習会として3時間にわたる劇場レッスンをして下さった。その後ご自身のバレエ団ファーストソリストであるニノ・サマダシヴィリさんと共に舞踊コース生とともにバレエコンサートも上演した。
ニーナさんとは第4回モスクワ国際バレエコンクールでニーナ金賞グランプリ、小生堀内銅賞した同期でそこで出会い、5年前コンクール審査員で久しぶりに再会して親交を深め今回縁が合って大学訪問に繋がった。あのコンクールの時、ボリショイ劇場がコンクール会場であったが準決選で初めて彼女の姿を目にし、ちょうど2組ほど前にオーロラのグランパドドゥを踊られていたが、すでに大会始まる前からグランプリと噂されていたこともあり、舞台を袖から見た瞬間すぐに彼女だとわかったがその美しさに襲われて卒倒しそうになったことが忘れられない。そばにいた父親が「おい充、見るな、自分に集中しろ!」と言われたほどであった。その後大会が終わったあとに数日間ガラコンサートがボリショイ劇場や大会宮殿であり、そこで顔を合わす機会が増え、開演前の幕前舞台でアップしながら出番を待っている瞬間もうれしく、いつもドキドキしていたことを覚えている。堀内少年16歳の頃の思い出である。
こうして時を経てわが大学劇場に姿を現してくれたことは現実なのか幻像なのか錯覚するぐらいの出来事と言って過言ではなかったが、レッスン中は彼女の英語通訳も兼ねながら一緒に過ごさせいただいた。今現在のニーナは人との和やかな関係を尊ぶ方で、レッスンも教え子たちに丁寧に伝授していただき素晴らしき瞬間となり忘れ得ぬ思い出となりました。

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