2024年3月
今年も2月17日18日の2日間、大阪芸術大学卒業舞踊公演が行われ、ようやく1席空けの客席が解除され観客席も満席の2日間となり、盛況のなか本番を終えることが出来た。さまざなプログラムのなかで4回生「Fanfare」3回生「カルメン」「金と銀」2回生「グラズノフスイート」と4作品自身の振付作品を上演させていただいた。これらの作品はいずれも東京や大阪のバレエ公演でも上演を重ねているもので、我ながら高い完成度の作品で、また舞踊学生がプロのバレエダンサーの倍近いリハーサルを積んでいたこともあり見応えのあるラインナップだったと自負している。
この模様はテレビでも報道されYouTubeで上げられいるのでぜひご覧下さい。

3月16日品川きゅりあん大ホールで松山バレエ団公演「新白鳥の湖」オールスター版に出演させていただいた。3年前の2021年に全幕に森下洋子先生と共演させていただいて以来3年ぶりの皇太子ジーグフリード役を踊らせていただいた。作品冒頭のプロローグにに若き皇太子が皇后と共に現れるシーンが清水哲太郎先生版のオリジナル溢れる場面で自分なかで思い入れもあり、日々の稽古でもこのアントレに腐心させていただいた。また2幕では美しき白鳥たちに囲まれ男性バリエーションもケガをしてしまった団員仲間である男性アーティストの代役として踊らせていただいた。チャイコフスキーの名曲ワルツでこれも素敵なオリジナルで踊ることが出来て正直うれしい気持ちであった。松山バレエ団は国内トップのバレエ団として今でも君臨し、この日も満席の観客の中で演じさせていただいたことは幸せであった。
バレエ団はこの1週間後に中国・北京と上海へバレエ学校生と共に総勢100名近くが交流・研修に招かれ向かわれた。バレエ団の長きにわたりレパートリーとして上演してきた「白毛女」の日本初演に父・堀内完が出演させていただいたこともあり、幼少の頃から中国と松山バレエ団の深い交流については存じ上げていた。今回の交流で披露するその一場面の稽古も見学させていただき、その中に大学の教え子も加わらせていただいていたので感無量であった。