堀内充バレエプロジェクト ファミリーバレエ公演
「夏の夜の夢」(2024年)・・・・・●人間の世界/★妖精の世界
●プロローグ
ギリシャのアテネ、恋人ライサンダーがいるハーミアは親の決めたディミートリアスとの結婚準備が進められています。ライサンダーはハーミアと2人で夜の森に姿を消そうと計画をして、それを聞いたディミトリアスはハーミアを追い、その後をディミトリアスに片思いのヘレナが追い掛けます。
一方、陽気な職人たちは公爵の結婚式の余興で行う芝居の打ち合わせで盛り上がっています。
★人間が怖がって近寄らない暗い森の中では妖精たちがパーティをしています。夏の初めから雲行きあやしく、妖精の王オベロンと女王タイターニアが小姓を取り合うケンカをずっと続けています。オベロンはタイターニアを懲らしめようと、いたずら者の妖精パックに"絞り汁をまぶたに垂らすと目覚めた時に見た人に恋してしまう"というキューピッドの放った矢で紫色に染まった魔法の花を探させます。
●暗闇の中、星の光を頼りにハーミアを探すディミトリアスとそれを追い掛けるヘレナ。ディミトリアスに冷たくされるヘレナを見たオベロンはかわいそうに思い、パックに若者のまぶたに魔法の花の汁を垂らして目覚めたときヘレナを最初に見せるよう命じます。
ハーミアとライサンダーは森をさまよい歩きひと休みすることにしました。もちろんライサンダーは少し離れたところで・・・。
そこへパックがやって来て間違えてライサンダーのまぶたに魔法の花の汁を垂らしてしまいます。ライサンダーを見つけたヘレナはライサンダーを起こしますが、ライサンダーは目覚めた途端ヘレナに恋をしてヘレナを追い掛けます。
オベロンはハーミアを追い掛けているディミトリアスを見てびっくり!魔法の花の汁を垂らしたのは彼では?パックは慌ててディミトリアスを捕まえてまぶたに魔法の花を垂らしてヘレナを見て目覚めさせました。そこへヘレナを追うライサンダーもやって来てヘレナは2人の若者からの求愛を受けます。ライサンダーを探していたハーミアもやってきますが、ライサンダーはヘレナに夢中。みんなにからかわれていると思うヘレナ、恋人を取られたと思うハーミア・・・手がつけられない混乱状態となりました。
★妖精の世界ではタイターニアが妖精たちに子守歌を歌ってもらい昼寝をしています。
●そのそばで陽気な職人たちが芝居の稽古をしています。パックは昼寝をじゃまされてボトムにいたずらをします、、、いきなりやってきたロバを見てみんな大慌てで逃げまわります。
<第2幕>
★オベロンは眠っているタイターニアのまぶたに魔法の花の汁を垂らし、パックにロバ(ボトム)を連れてくるよう命じます。目を覚ましたタイターニアは男らしい顔(ロバ)にうっとり、魔法に掛かったタイターニアとロバ頭のボトムによる愛のパドドゥへと発展します。
●オベロンは夜空を星ひとつない闇で覆い、パックに男女4人を連れてくるように命じます。ライサンダーの魔法も解かれて2組仲直りをしました。
ボトムも陽気な職人に戻り結婚式の余興も大成功。
オベロンとタイターニアも絆を深め、"結婚行進曲"に乗って踊りが展開され終幕となります。
★エピローグ
真夜中の12時、これからまた妖精たちのパーティが始まります。