2025年4月
新年度となった。大学の教壇に立つ前はとくに4月になっても気持ちは変わることはなかったが、やはり教え子と別れまた新しい仲間を迎えるようになるとおのずと気持ちが切り替わる想いに駆られる。今年は久しぶりに入学式の頃に桜が満開となりなおさら新鮮な気持ちが生まれた。 バレエは国内では春休みの頃に公演やコンクールが盛んである。3月にはバレエ・シャンブルウエスト主催バレエコンクールイン八王子やプレパレーションズとちぎなどの審査員を務めたほか、今年も東京新聞主催全国舞踊コンクール群舞部門にも教え子である大阪芸術大学舞踊コース生13名が挑んだ。群舞部は新部門として創設時から審査員を務めているが、主催者側からは「さまざまなジャンルや階層からの参加がのぞましく、だからこそ堀内さんが審査員として相応しくぜひお願いしたい」と要請され引き受けた経緯がある。なのでバレエやダンスなどが競い合い賑やかな部門になってほしいといつも願っている。自分自身バレエ出身であるが、これまでに多くのバレエ団やバレエ公演に出演してきたと同時にミュージカル、モダンダンス、ダンスコンテンポラリーで活動させてもらい、新国立劇場中劇場の柿落とし公演では現代舞踊公演に主演者のひとりとして出演させてもいただいている。そんなこともあってどのジャンルも贔屓することはないと自認しているが周りは果たしてどう思っているのだろうか。今年の教え子たちは結果はベスト3に入れなかったが非常に印象深い踊りを披露してくれた。ネットでも配信され実に多くの方々から称賛をいただき、教え子たちは結果を気にせず胸を張ってほしいと願うばかり。なお大阪からコンクール前日に東京入りした際松山バレエ団の計らいでバレエ団スタジオを提供していただき、レッスンとリハーサルをさせていただいた。バレエ界のトップが彼女たち舞踊学生に対して最大級の応援をしていただいたことこそ忘れられない思い出となり、今後の励みになったに違いない。ありがとうございました。
ーお知らせですー
かつて父である堀内完が1960年代より主宰し東京・西麻布を本拠地としたユニークバレエシアターを実姉・林かおりがバレエスタジオHORIUCHIとして長年継承してきましたが、昨年11月をもって退任し、この4月からふたたびユニークバレエシアターと改称して引き継ぐことになりました。5月下旬より当シアターでバレエクラスを受け持ち、また新たな気持ちでバレエ活動をしてまいります。今後もよろしくお願い申し上げます。