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2025年5月
ゴールデンウィークにバレエコンクールが盛んに行われている。1年の連休の中でもっとも活動的なホリデーでもあり、そんな時にバレエに打ち込む若者たちを目の当たりにするのはとてもうれしい。近年は大学はもとより、バレエ教室のバレエ離れも多いと聞く。多くの教室がひしめく事情から生徒の奪い合いといったことも要因だが、他ジャンルに比べまだまだ数は少なく、わが大阪芸術大学でもバレエを学ぶものが60名程度に対しストリートダンスは100名を超える。バレエははるかに歴史があり舞踊芸術の根幹でこれからもより多くのこどもたちに触れてもらいたいと願っている。
大阪・関西万博が開幕して足を運んだがやはり万博発祥の地であるフランスが素晴らしい。パビリオンの外観のイルミネーションも自由・平等・博愛の国旗をあしらい青、白、赤が美しく、フランスを代表するオーギュスト・ロダンの彫刻をパビリオンのテーマに置き、パビリオン全体が古典・近代・現代・未来をつなぐ美術館となりそこに訪れると1時間は出てこれなくなる。それだけ芸術的な主観が捉えられて居心地がたまらない。もちろん舞踊もあり、随所にロマン主義を思わせるエキシビジョンがある。公開する映画のように中身には触れないでおくが、芸術家は必見でぜひ訪れて下さい。かつて愛知万博ではニュージーランドの歌姫ヘイリー・ウェステンラの歌唱にバレエを合わせたミニコンサートの振付を担当し、また上海万博でも日本館で和をテイストしたバレエのエキシビジョンに大学の教え子10名を大阪から引き連れて披露したりと万博に関わってきただけに、大学授業でも最近は教壇に立つたびに万博のことばかり話している。断っておくがメディアで万博ファンというネーミングが最近生まれているようだが、小生はその類ではありませぬ。教え子たちにはいつもそのしつこい講義にそう映っているかも知れないがいやいや、あのはじめは奇妙な雰囲気であったが慣れてきたのか今では可愛く映えるミャクミャクはわが大阪芸術大学卒業生のデザインであり、大学の一員として誇り高きPRと受け止めてほしいなぁ