2016年7月・・・おまけ

 コンクールを終え日本に帰国する際、ひとりの若い男性ダンサーが私のところにやってきて「おめでとう」と言って一冊の絵本を笑顔で手渡してくれた。それはボリショイ劇場の歴史を綴った素敵なものであった。私は彼に何度も”スパシーバ”と御礼を言い、かたい握手を交わした。

 数年後、ボリショイバレエ団東京公演「白鳥の湖」を観に客席にいた私は王子が出てきた時に目を疑った。 
プリンシパルダンサー、ヴァシュチェンコで、私に絵本をくれた彼であった。

お問い合わせ
このページのTOPへ